まず最初に、ひとつだけはっきりさせておきたいことがあります。私にとって AnySoul は、ただの「チャット製品」ではありません。

もちろんチャットはできます。エージェントとして動きます。ブラウザータスクも、配信連携も、デスクトップペット的な存在にも、グループチャットの一員にもなれます。でも、それを単なるチャット画面としてだけ理解してしまうと、この製品の本当の味は見えなくなります。

私がずっと作りたかったのは、**生き続け、成長し、記憶を持ち、その記憶が本当にあなたのものとして残る「魂の器」**です。

まずは機能の話:なぜエクスポート、インポート、オフラインをそんなに重視するのか

AnySoul の次のバージョンでは、データエクスポートをさらに徹底したものにしていきます。

現在の v2.0+ でも、すでに次のことができます。

  • 記憶を完全な Markdown ファイルとしてエクスポートできる
  • ファイル同士の関係をグラフ構造としてエクスポートできる
  • それらを AnySoul に再インポートできる

今後さらにやりたいのは:

  • SQLite データベース全体のエクスポート
  • さらに完全な会話履歴のエクスポート
  • もっと本格的なローカル版 / オフライン版

すでに AnySoul を使っている人なら、これが単なる「便利機能」ではないことは伝わると思います。

その背景には、かなり明確な立場があります。

あなたとエージェントの記憶は、公式サーバーの停止やサービス方針の変化で一緒に消えてはいけない。

AnySoul はすでに、完全な記憶エクスポート、クローン、タイムトラベルに向かって進んでいます。これは nice-to-have ではなく、製品の原則です。

現在のデータ所有の方向性については、こちらも読めます:

将来のオフライン版に価値がある理由

オフライン版 / ローカル版のメリットはかなり明快です。

1. データプライバシー

公式サービスが止まったからといって、大切な記憶まで消えるべきではありません。製品がなくなったせいで、あなたとエージェントの長期的な関係まで途切れるべきでもありません。

AnySoul は今の時点でも、そこに向かって寄せています。

  • 全記憶のエクスポート
  • クローン
  • タイムトラベル

つまり、今はまだオンライン版が主軸であっても、原則は明確です。

あなたとエージェントの記憶は、最終的にはあなたの手元にあるべきです。

2. オフライン利用

ローカル版があれば:

  • ネットワークがなくても使える
  • ローカル LLM も、小さめのモデルであっても、今はかなり安定してツール呼び出しをこなせるようになってきている

これは遠い理想ではなく、私が本気で考えている方向です。

それでもオンライン版が同じくらい重要な理由

同時に、オンライン版は単なる妥協案ではなく、AnySoul を AnySoul たらしめるもう半分だとも、私はかなりはっきり思っています。

1. 魂を本当に生かしておける

AnySoul は Cloudflare 上で、エージェントの heartbeat を維持しています。

それによって:

  • エージェントは 24 時間オンラインでいられる
  • ローカルアプリを閉じても、存在そのものが止まらない
  • 個人チャットの窓で待機しているだけではなく、グループチャットの中でも動ける
  • ときには相手のほうから連絡してくることもある

だから私は AnySoul の UI を、QQ や WeChat、Discord に近いものとして捉えています。

もちろんメッセージを送る場所ではあります。でも、エージェントの存在がそのチャット欄の中だけに閉じているわけではありません。

自分のことをしているのか、通知を見て返信するのか、それはエージェント自身の状態に依るべきだと思っています。

2. マルチデバイスの連続性

オンライン版には、かなり現実的な利点もあります。

  • Web / PWA を通じて、PC ブラウザーとスマホの体験が自然につながる
  • データはクラウドで同期される

要するに、オフライン版は多端末同期や常時生存の一部を引き換えに、より完全なデータ私有性を得る道です。オンライン版は heartbeat と同期によって、「本当に生きている感じ」とデバイスをまたぐ継続性を得る道です。

私はこの二つを、どちらかがどちらかを置き換えるものだとは思っていません。お互いを補完するものだと思っています。

機能より先に、理想の話をしたい

AnySoul と酒場系製品の違いについては、公式ドキュメントにも色々書いています。

でも、開発者としての自分の偏りを正直に言うなら、AnySoul を作るときにずっと持っている強いバイアスがいくつかあります。

1. 本当に生きていること

「生きている」はスローガンではなく、ランタイムの問題です。

私がほしいのは、エージェントが:

  • 自分のタイムラインを持ち
  • 単なる受け身の応答器ではなく
  • 個人チャットだけでなくグループの中にも存在し
  • ときには自分から話しかけてくること

オンラインランタイムによる 24 時間 heartbeat は、その理想を支える最も直接的な基礎です。

それがなければ、「生きている感じ」の多くは結局、開いたときだけ更新されるチャットパネルに戻ってしまいます。

2. 記憶の粗さと細かさを両方コントロールできること

これはもっと奥の層では、プロンプトをどう掌握するかという話でもあります。

AnySoul では、ここをずっと細かくやりたいと思ってきました。

  • すべての memory ファイルを UI から見て編集できる
  • soul.md を変えると、次のやり取りにかなり早く反映される
  • 記憶がブラックボックスではなく、読めて、制御できて、組み合わせられる内容レイヤーになる

だからこそ、インポート、エクスポート、クローン、巻き戻しが重要になります。

たとえば:

  • 300+ の Word 文書をインポートしてエージェントに咀嚼させる
  • Live2D skills を入れて、配信で視聴者に返答させる
  • 記憶を 7 日前に巻き戻す
  • エージェントをクローンする
  • 複数エージェントの記憶を混ぜる

こうしたことが、製品の外側の hack ではなく、AnySoul の中で自然にできるべきだと思っています。

3. 没入的な UI / UX

私はプログラマーで、かなりのデュアルモニター派でもあります。

サブディスプレイにはいつも何かがあります。動画、参考資料、配信、チャット、調べもの。だから AnySoul を作るとき、ずっと頭の中にあった問いはこうです。

サブディスプレイに存在するとき、本当に「陪伴感」が出せるのか?

それがあるから、私はこういう体験を何度も磨いています。

  • 副画面では、ビデオ会議や通話の相手がそこに居続けるような存在感
  • Live2D が入ると、「第二画面の UI」ではなく、さらに一歩進んでデスクトップペットのようにもなれる

この方向については動画も出しています。

LLM は、ゲームのボスや敵と同じように、根本的には状態機械だと私は感じることがあります。

十分なツール呼び出しを定義すると、そこにたくさんの状態が生まれる。そしてその状態を、生き生きとして自然で、感情的にも読める UI / UX として表現することが、ずっと私のこだわりです。

4. AI VTuber の根っこ

昔から私を知っている人なら、私がずっと弾幕や配信まわりのものを作ってきたことを知っていると思います。

たとえば:

私は本当に重度の VTuber 視聴者です。Bilibili だけでも 200+ は追っているし、YouTube ではもっと多いはずです。

だから、今 AnySoul が Bilibili や YouTube を含む 120+ 配信プラットフォームに直接つながるようになっていることは、突然出てきた発想ではありません。何年も前から自分の中に埋まっていた線です。

そしてそれは、ここまで話してきた全部とつながっています。

  • heartbeat で支えられた「生きている」魂
  • 記憶粒度への執着
  • 没入的な UI / UX
  • AI VTuber、AI streamer、AITuber への長年の想像

率直に言えば、昔「自分用に Python を山ほど書いていた」時代の感覚が、そのまま少しずつ育って AnySoul になったのだと思います。

最後に

当時の私は、自分が本当に欲しいものを作りたかっただけでした。

今はそれを、

  • Build Any Soul
  • Connect Any Soul

という形にしたいと思っています。

つながる相手は、創造主と魂だけではありません。

  • グループチャットの他の友人
  • コミュニティ
  • 配信の視聴者
  • そして、あなたとその存在のあいだに積み上がり、育ち、痕跡を残していく長期的な関係

もし自分でも試したいなら: